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藤井郁弥的美世界

静岡市民会館は中学時代のCCBライブ以来18年ぶり。そのCCBと双璧をなしたチェッカーズ元Vo・藤井フミヤを今回ヨメさんに誘われ観に行ったわけです。アイドルだった当時とは全く違う洗練されたステージ。これは何て言や良いだかや。コンサート?アート?エンターテインメント?んー、そんな一言ではおさまらんな。
舞台全体に緻密な映像世界が展開され、その中で彼本人は実に奔放にクネクネ歌い踊り(ワタクシがやったら即ステージ追放だね)そんなチャラけた振舞いが、あの人柄だもんでイヤミに見えん。いや、それがセットも含めて計算づくのムーブだとすると凄えなこのオヤジ。まして「開脚から起立」「マイクスタンドくるくる」など、四十男の芸当とは思えん。
そしてひとつの結論に。藤井郁弥はバンドの人間ではない(きっぱり)。なぜチェッカーズが短期間のうちに劇的変化、試行錯誤を繰り返したのか。なぜあのタイミングで突然解散したのか。フミヤの世界に触れて初めて解った気がします。これをバンドとゆー小さな枠で表現するにはかなり苦しい。チェッカーズではまず消化不可能。ソロだから成せる業。ここまでのモノを構築するのに相当の労力がかかってるのは確か。様々な作風に柔軟に対応しうるミュージシャン達を従え、シンプルなセットの中で映像と照明と音楽とダンスを見事にシンクロさせる。難しい作業ですよ。
高杢氏の問題もあって、当時からのファンの皆様もいろいろ考えるところがおありだと思いますが、それぞれの解散・独立は必然であったとワタクシはフミヤを見てて思うわけです。フミヤはこのまま突っ走って更に進化してほしいね。でも早く和解すべきだけーがね。
スピーカーが近くて音がデカくて折角のアンサンブルが雑に聞こえたのがアレでしたが。酔っ払いを演じててマジにコケてたのがアレでしたが。一度は観てご。奥深いで。
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